共働きで富裕層を目指す

共働きで富裕層を目指しています。会社員生活も終盤で、現在はセカンドライフの模索中です。

株で大失敗した話

 投資や資産運用の勉強をしていますが、まだまだ理解は不十分です。いまから10年ほど前に、勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな」という本を読んで初めて投資にチャレンジしてみました。しかし勝間さんの本を一通り読みましたが、具体的にどうするのが良いのか、という点はあまり記載されていませんでしたし、当時は現在ほどネットにも有益な情報は少なかったので、本屋でいくつか株式投資のハウツー本を購入してみました。本にかかれていたのは、チャートの読み方やローソク足の解説など、デイトレーラ向けの情報でしたが、とりあえず本に従ってよくわからないまま証券口座を開設して最初に購入したのは、半導体メモリメーカーのエルピーダでした。私がエレクトロニクス業界に近いところにいましたし、当時の社長の坂本さんに密着した番組をみて、「この社長であれば、憎たらしいサムスンを追い抜いてNo1になれる」と思い、恐る恐る200万円分の株を購入してみました。それが、あれよあれよと言う間に株価が高騰し、含み益が1年ほどで700万円を超えました。「おお、俺ってもしかして天才?」なんて思いましたね。調子に乗って、東京電力の株や当時不祥事を出して安かった三菱自動車などの株も買いました。エルピーダ株は、含み益が1000万円超えたら売ろうかなあ、なんて漠然と考えていたところ、今度はあれよあれよとゆう間に右肩下がり、売るタイミングも逃してしまったなーなんて思ってたところで、エルピーダの破綻のニュースを見ることになりました。。(投資した200万円が溶けて消えました・・)今でもNHKのニュース番組での井上あさひキャスターがトップニュースで、エルピーダ破綻を報道していたのを思い出します。。(民主党政権時代のころは超円高で不景気のニュースが多く、世相は暗かったですね。)また東京電力株も震災前に購入していたので、原子力事故のあとは目も当てられない価格に低迷しましたし、三菱自動車は株購入後にも再び不祥事を出して、さらに株価が下がる、、という状態でした。つまり驚異のヒット率でクソ株を購入したことになります。他の企業の株も購入していて、そちらはちゃんと利益が出ましたが、つくづく自分のツキの無さに嫌気がさして、株は塩漬けにしたまま考えないようにしました。結局トータルでは多少はプラスにもっていけたのですが、投資は怖いという経験だけが残りました。負けを経験して市場から退出するってのは、一番の負けパターンなんですが自分もそれでしたね。理屈では分かっても心理を克服できないってのを身を持って体験しました。

 最近になって、全世界でのインデックス投資という王道があることを知り、本格的に資産運用をはじめました。そもそもこれまで投資で利益が出る理屈ってのが、どうにも腹落ちしていなかったのですが、「プラスサムゲーム」という概念を知って、やっと投資について理解が進んだ気がします。この概念とインデックス投資をあと数年早く知っていれば、、、と悔やむところです。時間が一番貴重ですからね。今からでも取り組めてよかった、と考えるようにします。